1.無垢ダイニングテーブルの基礎知識

ダイニングテーブルを選ぶにあたり、「無垢(むく)」の意味がいま一つ理解できない、ということがあると思います。

無垢は「純粋無垢」などという表現でも登場しますが、建築用語では

「一本の木からとれるつなぎ目のない材木」

という意味で使用されます。

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無垢ではない素材に「集成材」がありますが、こちらは、板を接着剤で貼り合わせた材木のことです。

つまり、伐採した木をそのままの状態で使用しているのが無垢で、他の木材が混ざっていない場合に「無垢」と表現します。

1.無垢ダイニングテーブルの特徴について

無垢が使用された家具は、一般に

1.調湿作用
2.断熱性
3.吸音効果

に優れていると説明されます。

フローリングなどにも無垢が使われることがありますが、

・室内が乾燥しているときは、木材の水分が放出され
・室内の湿度が高いときは、木材が水分を吸収する

という特徴があります。

つまり、無垢のダイニングテーブルには、室内の湿度を一定に保つ効果があります。

また、コンクリートの約2倍の断熱性能があり、吸音効果にも優れています。

しかし、無垢のダイニングテーブルを選ぶ人のほとんどは、これらの効果よりも「木の本来の肌ざわり・香りを楽しみたい」という理由で選んでいます。

2.無垢のダイニングテーブルが少ない理由とは?

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日本でもかつては、無垢の木材が使用されていましたが、現在では、集成材が使用されることがほとんどです。

無垢が使用されなくなった背景には、

・木材のくせを見抜く職人の減少
・安価な集成材の登場
・品質が安定しない

などの理由があります。

無垢の木材は、工場で均質化されたものとは異なりますので、1つ1つに個性、くせのようなものがあります。

昔の大工さんは、木のくせを修正しながら住宅や家具を作っていましたが、現在では、そのような熟練の職人は多くありません。

さらに、無垢の木材は使用しているうちに「割れ」や「反り」が発生することがあります。

無垢の特徴を理解していないお客様からの苦情を避けるため、あえて集成材を選ぶこともあります。

3.無垢のダイニングテーブルを入手するには?

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無垢のダイニングテーブルを手に入れるには、

1.無垢の取り扱いのある専門店で購入する
2.材木を購入しDIYで作る

のいずれかになります。

無垢のダイニングテーブルを購入された場合でも、メンテナンスに関するDIYの知識が必要になります。
このサイトの情報や書籍などで理解を深めるようにしてください。

素材がもつ本来の質感や香りが楽しめることで、無垢のダイニングテーブルには、大きな魅力があります。

しかし、無垢のダイニングテーブルは良い面ばかりではありませんので、ここではメリットとデメリットについて説明します。

1.無垢ダイニングテーブルのデメリットについて

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無垢ダイニングテーブルのデメリットには、

1.反りや割れが生じることがある
2.価格が高い
3.重い

があるとされています。

まず、最大の問題である反りや割れが生じる、という問題があります。

無垢が使用されている家具は、通常、オイル塗装によって仕上げられています。

オイル塗装は「木の呼吸」を妨げませんので、無垢の素材は、空気中の水分を吸収したり放出したりし続けます。

この呼吸にともなう膨張や収縮を繰り返すうちに、反りや割れが生じる可能性があるのが1つのデメリットになります。

また、厚みのある木材ほど乾燥に時間がかかり、価格も高く重くなります。

2.無垢ダイニングテーブルのメリットについて

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これに対して、無垢ダイニングテーブルのメリットには、

1.頑丈で一生ものの家具である
2.健康に良い
3.無垢材の本来の味わいがある

などがあります。

無垢のダイニングテーブルは、重厚感があり、非常に頑丈に作られています。

そのため、メンテナンスが必要になることもありますが、一生使い続けられる魅力があります。

また、集成材のように接着剤を多用していませんので、シックハウス症候群などの心配もありません。

さらに、オイル塗装で仕上げられているダイニングテーブルなら、木が本来もつ肌触りなども楽しめます。

3.無垢のダイニングテーブルが向いている人とは?

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このように無垢のダイニングテーブルには、反りや割れの問題があるものの、それを上回る魅力もあります。

万一、反りが発生したら、テーブルの天板をカンナで削り、オイル塗装をすることで対応します。

また、割れが発生した場合なら、蜜ろうを使って補修が可能です。

このようなメンテナンスを楽しめる人なら、無垢のダイニングテーブルを生涯にわたって楽しめるでしょう。

ダイニングテーブルの素材に無垢を選ぶ場合、「人工乾燥」による材木を選ぶようにすると安心です。

木材の乾燥方法には、

1.天然乾燥
2.人工乾燥

の2つがあります。

ここでは、天然乾燥と人工乾燥の違いについて説明します。

1.木材を乾燥させる必要性について

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木材を乾燥するというイメージが分からないかも知れませんが、伐採したての木材は150%近い含水率であることもあります。

含水率が150%というのは、木材が自重の1.5倍もの水分を吸収している状態です。

このような水分を多く含んでいる木材のことを「生材」といい、乾燥が進むにつれて収縮や変形しますので、乾燥させてからでないとダイニングテーブルに使用することができません。

2.無垢材の天然乾燥

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無垢材の天然乾燥は、字のごとく「自然に乾燥するのを待つ」方法による乾燥法です。

無垢材の天然乾燥の特徴は、

・乾燥のためのコストがかからない
・素材がもつ特徴がそのまま残る
・調湿による寸法安定性が低い

などになります。

自然に乾燥するのを待つだけなのでコストはかかりませんが、長い場合で20年~30年、寝かせておく必要があります。

また、機械やコンピュータで管理されていませんので、乾燥後の無垢材の含水率も一定ではありません。

素材が本来もっている色つやや香りなどを残すことができる一方、品質が安定しない問題が残る方法になります。

3.無垢材の人工乾燥

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これに対して無垢材の人工乾燥は、機械によって強制的に乾燥させる方法です。

乾燥室内でコンピュータに管理された状態で乾燥しますので、

・品質が安定している
・乾燥時の損傷が少ない
・使用目的に応じた含水率を選べる

などの特徴があります。

一般に無垢のダイニングテーブルは、オイル塗装によって仕上げられ、製品化後、何十年にもわたって空気中の水分の吸収・放出を繰り返します。

この吸収・放出を繰り返すときに割れや反りが生じますので、できるだけ安定した品質のものを選ぶようにしたいものです。

素材本来の特徴は多少失われてしまいますが、メンテナンス性の高さから人工乾燥の無垢を選ぶようにしてください。

無垢のダイニングテーブルは、使用しているうちに割れや反りが生じることがあります。

ダイニングテーブルの天板が割れてしまうと、もう使えなくなると思われるかもしれませんが、DIYによる補修も可能です。

ここでは、無垢のダイニングテーブルが割れてしまった場合の対応について説明します。

1.割れた無垢材に対して、してはいけないこととは?

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無垢のダイニングテーブルに割れが生じてしまった場合、隙間を埋めるためにパテで埋めてしまう人がいます。

木工用のパテや砥の粉はホームセンターでも入手できますので、「パテでうめてしまえばいい」と考えてしまいがちです。

しかし、無垢のダイニングテーブルにとって、パテによる補修は絶対にしてはいけないことです。

一般にパテはカチカチに固めてしまうものです。

その硬いパテが無垢材の隙間に入っていると、次に無垢材が収縮しようとするときの障害となってしまいます。

最悪の場合、ダイニングテーブルの天板が2つに割れてしまうこともあります。

そのため、無垢のダイニングテーブルの天板が割れたとしても、絶対にパテで補修しないようにしてください。

2.無垢材の割れは「蜜蝋(みつろう)」で補修

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無垢のダイニングテーブルに割れが生じた場合、通常は「蜜蝋」を使って補修します。

蜜蝋はミツバチの巣の成分となっている「蝋」を精製したものです。

この蜜蝋は、常温では固体ですが、加熱すると簡単に液体になります。

この蜜蝋を加熱して液体にし、割れた木材の隙間に流し込み、再び固体に戻す方法でダイニングテーブルを補修します。

蜜蝋は固体になっても硬いものではありませんので、次に無垢材が収縮したとしても、蜜蝋が外に追い出されることで木を守ることができます。

固体となった蜜蝋は、その上から塗装することもできますので、補修後は、割れる前と同じ状態と変わりません。

「無垢材は割れてしまう」という心配をしている人もいるかもしれませんが、補修が可能なものですので、極端に心配する必要はありません。

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