2.無垢材の基礎知識

ダイニングテーブルが必要になった場合、

・購入するか自分で作るか?
・無垢にするかどうか?
・無垢にするなら、樹種を何にするか?

など、多くのことを決断しなければなりません。

ここでは、無垢材に何を選ぶべきか、という問題について、「色(カラー)」「素材の堅さ」「肌ざわり」の3つの視点から決定する方法についてご紹介します。

1.最優先するべきは、無垢材の色(カラー)

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ダイニングテーブルの素材を選ぶ場合、素材の色(カラー)を基本に選ぶようにします。

ダイニングテーブルを選ぶ基準は、素材の堅さやメンテナンスの容易さなどもありますが、色(カラー)を第一の基準にするのは、

ダイニングテーブルで部屋の印象が大きく変わる

からです。

気に入った無垢の素材を選んだとしても、そのことで部屋が狭く見えたり、暗い印象になってしまっては困ります。

基本的に部屋を広く見せたい(スペースに余裕がない)場合は、明るい色の素材から選び、スペースに余裕があり、高級感を出したいときに濃い色のものを選びます。

2.無垢材の堅さも重要な基準

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自分が明るい色の無垢材を選ぶべきか、あるいは、濃い色の無垢材を選ぶべきかが決まったら、次は、素材の堅さから候補を絞り込みます。

一般には、固い素材の方が

・傷が付きにくい
・高級である

という傾向にあります。

基本的には、ダイニングテーブルにかけられる予算に応じて無垢材のを選べばいいですが、DIYで作る場合は注意が必要です。

DIYでダイニングテーブルを作るのであれば、

DIYの技能に応じて堅さを決める

ようにしてください。

堅い素材は、その分だけ加工が難しくなり、慣れていない人が加工するとけがや失敗の原因になりかねません。

そのため、DIYでダイニングテーブルを作る場合は、素材の堅さを「予算」「DIYの技能」で決めるようにしてください。

ダイニングテーブルの色(カラー)と堅さが決まれば、後は、肌触りや木目など、好みによって選べるようになります。

無垢のクリ材は、ホームセンターなどで見かけることは少ないかもしれませんが、無垢のクリ材を使用したダイニングテーブルには落ち着いた雰囲気があり、大変魅力的です。

クリ材は、かつて鉄道の枕木にも使用されていた樹種で、非常に耐久性の高いものとなります。

クリ材の特徴は、

1.耐久性、耐水性に優れている
2.独特の美しい木目がある
3.ナグリと呼ばれる装飾が可能

などです。

1.無垢のクリ材は耐久性・耐水性に優れている!

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無垢のクリ材は、鉄道の枕木など、屋外の使用にも耐えられるほど、高い耐久性・耐水性があります。

そのため、住宅の室内で使用するダイニングテーブルの天板としてだけでなく、ガーデンテーブルの素材にも適しています。

また、国内では本州から九州にかけて生産されていますので、比較的、入手しやすい樹種になります。

2.無垢クリ材の美しい木目

無垢のクリ材には、独特の美しい木目があります。

色は薄茶色から白色をして、落ち着いた雰囲気を出しますので、和風住宅のダイニングテーブルにも適しています。

また、「ナグリ」と呼ばれる技法で、さらに個性的なデザインに仕上げられることもあります。

3.無垢クリ材の用途について

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無垢のクリ材は、ダイニングテーブルに使用されるほか、テーブルやカウンターの天板などにも使用されます。

クリ材は、乾燥後、狂いが少ない良質の木材になりますので、指物という、釘やねじなどを使用しない家具を作るときの素材にも適します。

そして、クリ材の美しい木目は、漆仕上げにすることで、さらに一層、美しい仕上がりになります。

ダイニングテーブルやカウンターだけでなく、装飾性を要する小物を作るときの材料にも使われています。

4.無垢クリ材の加工性について

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無垢のクリ材は、弾力性に富み、ダイニングテーブルの素材に適していますが、非常に堅い樹種になります。

そのため、DIYによる作業の場合は、木工に慣れている人でないと難しいかもしれません。

板の張り合わせや加工を必要としない、一枚板によるDIYをしてみるのもいいと思います。

無垢のケヤキは、木目が美しく光沢も鮮やかであることから、国内では最良の広葉樹です。

若いケヤキは、乾燥にともない大きく反る傾向にあるので加工が難しいとされていますが、乾燥後は、耐朽性・保存性に優れ、最高の建築材として使用されているものです。

ここでは、無垢のケヤキの基本的な特徴についてまとめたいと思います。

1.ケヤキの魅力は美しい「杢(もく)」にあり

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ケヤキは非常に硬質で安定した性質をもつ点に価値がありますが、無垢のケヤキがもつ美しい「杢」に魅力があります。

杢は、木材のもつ、とりわけ美しい紋様のことを言いますが、ケヤキの場合は、如輪杢(じょりんもく)が最高であるとされています。

魚の鱗のような紋様のことを如輪杢と言いますが、言葉では表現できないような美しさをもつものです。

ケヤキには、他にも玉杢・葡萄杢・牡丹杢・泡杢・笹杢などがあり、無垢の個体、それぞれがもつ美しい紋様を楽しむことができます。

2.ケヤキの一般的な用途

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ケヤキの用途は、一般的にはダイニングテーブル以外の建築材・家具材として利用されます。

建築材としては、国内の神社の虹彩や欄間などに使用されるほか、最高級の仏壇に使用されていることは有名です。

また、家具として利用される場合は、和家具を中心にたんすや机、ちゃぶ台の素材として利用されています。

さらに、熱をとおさず、落としてもかけることがないので、お盆やお椀などに使用されることもあります。

3.ケヤキをダイニングテーブルの素材に使うには?

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ケヤキは高級無垢材として本州から九州にかけて生産されています。

無垢のケヤキがもつ美しい木目は、個体によって、それぞれ異なりますので、自分が気に入ったケヤキを見つけることが重要です。

他の無垢材と異なり、「どれでも同じ紋様」というものではありませんので、時間をかけて自分が気に入る素材を探すようにしてください。

ケヤキは硬質ではありますが、DIYでの加工も難しくはありませんので、手作りのダイニングテーブルにチャレンジしてみるのもいいと思います。

ダイニングテーブルに使用する無垢材に「桜(サクラ)」が適していると聞くと、多くの方が驚くかもしれません。

サクラの中でも「ヤマザクラ」は、ダイニングテーブルだけでなく、家具や楽器・彫刻材として重宝される樹種になります。

ここでは、サクラ材の基本的な特徴・用途についてご紹介します。

1.ヤマザクラの基本的な特徴

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サクラ材の中でもヤマザクラは、国内では古くから有用な樹種として利用されていました。

ヤマザクラの特徴は、

1.反りや狂いが少ない
2.粘りがあり、強い強度がある
3.耐水性があり、虫の害にも強い

などをあげることができます。

まず、ヤマザクラは、反りや狂いが少なく、非常に安定した樹種ですので、江戸時代のころから浮世絵や書物印刷のための「版木」に使用されていました。

現在では、楽器やそろばんの玉、仏壇などにも使用されていますが、高い人気のため、入手が困難であるという問題もあります。

2.サクラ材の中でもヤマザクラが一番!

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ダイニングテーブルにサクラ材が適していると説明しましたが、サクラなら何でもよい、というものではありません。

日本のサクラでは、染井吉野や八重桜など、数十種類のサクラがありますが、建材として利用できるのはヤマザクラなど、ごく一部に限られます。

ヤマザクラ以外のサクラの場合、強度が不足したり、切削加工が困難であるなど、なかなか用材として使用することができません。

しかし、ヤマザクラについては、適度な粘りがあり切削加工も容易にできますので、木製の食器や定規などにも使用されています。

ダイニングテーブルに使用される無垢のヤマザクラは、ごくまれに生じる「縮み杢」があるものが高級品として流通しています。

3.ヤマザクラの代用材は「カバ材」

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無垢のヤマザクラの一番の問題は、流通量が非常に少なく、入手が困難なことです。

そのため、一般には、ヤマザクラの代用無垢材として「カバ材(マカバ材)」が使用されています。

マカバはヤマザクラと同じような美しさ、強度をもつ樹種ですので、マカバを使用したダイニングテーブルにも人気があります。

無垢のタモ材は、国内でとても人気があり、さまざまな家具に使用されています。

これまでは国内産のタモ材でまかなわれていましたが、現在では、中国産のタモ材や北米のホワイトアッシュをタモ材として扱われることもあります。

1.無垢タモ材の特徴について

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「タモ材は野球のバットに使用されている」というとイメージしやすいと思いますが、非常に強い材質で、明るく落ち着いた印象のある木材です。

また、タモは湿地に生育する樹種で、国内では、北海道の日高・十勝産のタモが優良な産出地として知られています。

タモ材はダイニングテーブルの素材として使用されるほか、カウンターやフローリング、ドア枠材などにも使用されています。

また、無垢のタモとして利用されるほか、合板の原料としても利用される樹種ですので、身近な素材であるということができるでしょう。

2.タモ材が偽装表示に利用されている!?

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タモ材は入手しやすく、木目も美しいことから、他の高級無垢材であると偽って販売されることがあるといわれています。

具体的には、タモ材を使用しているのに「ナラ材」、あるいは「ケヤキ材」として販売されることがあるようです。

ナラ材とタモ材の見分け方は、

・タモ材のほうが木目がはっきりしている
・ナラ材には必ずトラフ(トラの毛のような紋様)がある

という点で判断します。

また、ケヤキ材との見分け方は、普段、見慣れている人でないと分からないかもしれません。

極端に価格の安いケヤキ材やタモ材が販売されていたら、注意する必要があるかもしれません。

3.タモ材の魅力について

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無垢のタモ材は、他の樹種に偽装されて販売されることがあることを説明しましたが、見方を変えると「コストパフォーマンスの高い樹種」であることが分かります。

ダイニングテーブルに使用するにも十分なほどの強度があり、美しい木目も楽しむことができます。

ナラやケヤキといった最高品質の素材に手が届かないときでも、タモ材を使ったダイニングテーブルで同等の満足度を得ることができます。

DIYによる加工も難しくはありませんので、手作りのダイニングテーブルにチャレンジする素材としても適しています。

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「チーク」という樹種は、1度は聞いたことがあると思います。

チークは、マボガニー、ウォールナットと並び、世界の3大銘木といわれる素材です。

現在、チーク材を入手することが困難になっていますが、それでも西欧家具などに使用されたり、ガーデンファニチャーにも使用されることがあります。

チーク材の特徴は、主に

 1.屋外で使用しても腐りにくい
 2.非常に堅くて頑丈である
 3.古いチークほど高級

などになります。

1.チークは腐りにくく、非常に頑丈!

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チーク材の特徴は、何といっても、その頑丈さにあります。

一般にチーク材のダイニングテーブルを購入した場合、一生ものとして使い続けることができるものです。

チーク材は、19世紀~20世紀初頭にかけ、船を造るための素材として重宝されていました。

当時の各国は、頑丈な船を作れるかどうかが軍事力を左右していましたが、チークは、

・海水でも腐らない銘木
・銃弾に当たっても破壊されない頑丈さ

と言われるほどの評価を受けていました。

そのため、現在でも、無垢のチークを使った家具は、ダイニングテーブルだけでなく、屋外で使用するテーブル・チェアなどもあります。

無垢のチークを使ったダイニングテーブルは高級品という扱いですが、それでも一生使い続けられる魅力があるものといえます。

2.無垢チーク材は古いほど高級

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チーク材であるだけでも高級素材ですが、チークは古いほど、より高級になります。

伐採したてのチーク材は、まだ水分を多く含んでいますので、乾燥するにしたがい、大きく変形します。

しかし、一度乾燥したチークは、非常に安定した特性を持ちますので、乾燥後のチークは、

割れや反りが生じにくい素材

になります。

無垢のダイニングテーブルは、どうしても割れや反りの問題が生じるものですが、最小限のメンテナンスにとどめてくれるのが、世界3大銘木のチークといえます。

屋外でも腐らず、海水に浸かっても腐らないチークをダイニングテーブルの素材に選んでみてはいかがでしょうか。

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ダイニングテーブルに使用される樹種に「トチ」あるいは「トチノキ」があります。

トチは国内では、北海道南部から本州・四国にかけて生産され、その木目に人気があります。

トチは、白い色をした「アオトチ」と色が一定でない「アカトチ」に区分され、一般にアオトチに人気があります。

ここでは、無垢トチ材の特徴についてご紹介します。

1.トチの特徴について

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トチは、栃木県の県木にも指定されている樹種で、その特徴は、

1.中心が黄金色、周辺が白色
2.美しい杢が出ることがある
3.まっすぐに生育する木ではない

などがあります。

まず、色は明るめの黄金色から白色で、美しい木目がある点に特徴があります。

そして、トチ材の中には「波状紋(リップルマーク)」と呼ばれる杢があることがあり、カキノキの波状紋と同様に人気があります。

また、トチは高さ25mを超える大木に生長しますが、まっすぐに成長するのではなく、さまざまな方向へと伸びていきます。

そのため、個性的な形状をした一枚板でダイニングテーブルが作られることもあります。

2.無垢トチ材の用途について

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無垢のトチ材は、ダイニングテーブルなどの家具に使用されるほか、

・餅つきの臼
・そばの錬り椀
・建築造作材

にも使用されます。

しかし、近年は、産出量の減少により比較的入手しにくく、ウォールナットなどと同じように高級品として流通しています。

3.無垢トチ材の加工性について

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無垢のトチ材は、比較的、容易に加工できますので、DIYによるダイニングテーブル作りにチャレンジすることもできます。

ただし、無垢のトチ材は乾燥しすぎると割れが生じやすいため、定期的なメンテナンスが必要になります。

そのため、ダイニングテーブルを製作、あるいは購入後にメンテナンスをしたくない場合は、チーク材やケヤキ材など、メンテナンスの容易な樹種を選ぶようにしてください。

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ダイニングテーブルには、
 ・無垢材
 ・集成材
で作られたものがありますが、無垢材のダイニングテーブルの中に「1枚板」で作られたものがあります。

無垢の一枚板は、丸太から製材された1枚の板のことを言います。

つまり、一枚板のテーブルは、たった1枚の大きな板が天板に使われていることを意味します。

当然、大きな一枚板は、希少価値も高く、高価なものですが、それを上回る魅力があるものです。

一枚板の無垢ダイニングテーブルの魅力は、

 1.耐久性に優れている
 2.使い込むごとに味わいを増していく
 3.心からのリラックス、愉しみが味わえる

などになります。

1.無垢一枚板の耐久性について

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一枚板の無垢材は、一般的なダイニングテーブルとは比較にならないほどの耐久性を持ちます。

一般のダイニングテーブルが5年~10年で買い替えるのに対し、一枚板のダイニングテーブルは

世代を超えて受け継げる

ほどの長寿命です。

重量もあり、ずば抜けた耐久性を持ち、さらに害虫にも強いのが、一枚板の無垢ダイニングテーブルの魅力です。

2.無垢一枚板は、使い込むごとに味わいを増す

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一枚板の無垢ダイニングテーブルは、使い込むほどに魅力を増していく、と言われています。

とくにオイル塗装仕上げによるダイニングテーブルの場合、使い込むごとに程よいつやが生じ、味わい深い色調に変化していきます。

通常のお手入れは、乾燥した布巾で拭くだけで、くすみや黒ずみが目立つようになったときにオイルメンテナンスをするだけです。

3.無垢一枚板は、自然を感じ心からリラックスできる

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一枚板で作られたダイニングテーブルは、住宅の中でも圧倒的な存在感があるものです。

一般的な長方形に製材されたものと違い、一枚板は、自然のままのフォルムを生かしたものですので、室内で大自然を感じることができます。

大きな一枚板は入手が難しく、高級品となりますが、誰もが一度は使ってみたいダイニングテーブルといえるでしょう。

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